会社紹介


貝掛研磨は、大阪市平野区に工場を構える、研磨加工の専門企業です。自転車・釣具・建築部品などを対象に、バリ取りや鏡面仕上げといったバフ研磨を手がけており、確かな技術と丁寧な仕事で、一つひとつの製品に高品質な仕上がりを提供しています。
同社の歩みは、約30年前、先代が取引先からの依頼を受けて堺市で技術指導を行ったことから始まりました。60年以上のキャリアを持つ熟練の研磨師である先代は、現在も現役で職人の育成に携わっています。
現代表の貝掛 龍氏は、創業者である父のもとで研磨技術を学び、20年以上にわたり現場で経験を重ねてきたベテランです。代表就任から10年を迎えた今も現場に立ち続け、技術の研鑽を怠りません。3年前には現在の平野区へと拠点を移し、先代の技術を継承しながらも、新たな取引先の開拓に力を注ぐなど、次の世代へ向けた挑戦を続けています。
会社の強み・思い

貝掛研磨では、20代の若い職人たちが現場を支える頼もしい存在となっています。バフ研磨業界では職人の高齢化が進み、次世代の担い手が課題とされる中、若い世代が着実に技術を習得していることは、同社の大きな強みです。
「ガミガミ言わず、のびのびやらせるのが一番」という代表の考えが若手の定着につながっており、わからないこともすぐに相談できる風通しの良さが職場全体に根づいています。そんな環境に惹かれて集まった若手社員たちがメキメキと力をつけて成長。アットホームな環境のなかで、高品質な研磨加工を提供し続けています。
力を入れていること・課題
現在、貝掛研磨が特に力を入れているのが、「働きやすい職場環境」の整備です。代表は従業員とのコミュニケーションを何より大切にし、安心して長く働ける環境づくりに取り組んでいます。必要に応じて一対一で話す機会を設けるほか、先代が従業員を食事に誘うなど、家族のような温かい関係づくりも受け継がれています。
一方で、工場特有の暑さ・寒さや体力的な負担といった課題もあり、作業環境の改善は今後も継続的なテーマです。近年では若い従業員の入社にあわせて、冷風機の導入やカーテンによる作業場の仕切りなど、具体的な対策にも積極的に取り組んでいます。
将来のビジョン

社長が描く将来像は、「この業界で働く人たちが、みんな笑顔で楽しく働ける職場をつくること」です。
研磨は体力的にも大変で、汚れる仕事でもあります。そのため、どうすれば若い世代が興味を持ち、前向きに取り組んでもらえるかは簡単な課題ではありません。それでも、職人の世界である研磨の仕事に、若者たちが面白さややりがいを感じながら働ける環境をつくりたいと考えています。
「黙々と作業するだけでは続かない。楽しさをどう見出すかが鍵」と語るように、仕事の質だけでなく、「人」を中心に据えた組織づくりを重視しています。
社長の紹介

現代表の貝掛 龍氏は、研磨業に携わる前、大手宅配会社や飲料メーカーの下請け業務など、さまざまな職種を経験してきました。一度は別の道を歩みましたが、家庭の事情から父の仕事を手伝うようになり、現在は現場作業と経営の両面を担いながら、日々奔走しています。
そんな貝掛代表について、管理担当の岡田さんは「いい意味で社長らしくない。現場では『おっちゃん』『兄ちゃん』のような気さくな存在」と語ります。
現場に寄り添う姿勢と、上下関係にとらわれない柔らかい雰囲気は、若い従業員からも自然と親しまれる理由のひとつ。褒め上手で、のびのびと仕事に取り組める空気をつくる、親しみやすいリーダーシップが魅力です。
仕事への思いとやりがい
代表が日々の仕事の中で大切にしているのは、一人ひとりの従業員が自分らしく働ける環境を整えることです。それぞれの個性やペースを尊重しながら、無理なく安心して働ける職場づくりに努めています。
「自分たちが手がけた部品が実際に製品として使われているのを見ると、大きなやりがいを感じます」と語る一方で、「まだまだ勉強中。もっと社長として成長したい」という言葉からは、飾らない謙虚な人柄が伝わってきます。
「長年、親と二人三脚でやってきたので、若い従業員が入ってきてからが本当の意味での『社長業3年目』の感覚です」と語り、従業員から学ぶことも多いといいます。
若手が育っていく姿を見守ることが何よりの喜びであり、従業員と共に成長していこうとするその真摯な姿勢こそが、職場全体の雰囲気の良さと働きやすさにつながっています。
休日の過ごし方
毎日、朝6時から現場の準備に取りかかり、従業員が帰った後もチェック作業を行う多忙な日々を送る代表にとって、休日は完全にリラックスモード。朝から缶ビールを開け、サブスクでドラマや映画、スポーツ観戦を楽しみながら、自宅でゆったりと過ごすのが至福のひとときです。
なかでも楽しみにしているのが、お気に入りのスーパー「Harves(ハーベス)」での買い物。品揃えの豊富さと鮮度の高さが魅力で、少し離れた店舗までわざわざ車で出かけるほどのお気に入りです。その日の気分でお惣菜を選び、自宅でゆっくり味わうのが、代表流のささやかな贅沢となっています。
「これといって趣味はないんです」と笑う代表ですが、最近はYouTubeで見かけた大型バイクに心を奪われ、「いつか自分でも乗ってみたい」と密かに憧れを抱いているそうです。忙しい日々の中でも、そんな小さな夢や楽しみが、日々の活力になっているのかもしれません。
製造業あるある
「仕事が終わって湯船につかると、思わず『あ〜』と声が出てしまう」——そんな代表のひと言には、日々身体を使って働く職人さんたちならではの共感が詰まっています。
また、街中で自転車を見かけると「どの部品を自分たちが研磨したのか」が気になって視線が向いてしまったり、ホームセンターで材料をついチェックしてしまったりするのも、職人ならではの「あるある」。ものづくりの仕事が、日常にまで染み込んでいることがうかがえます。
研磨作業は重労働で、真っ黒になるほど粉塵が舞う過酷な環境です。「これも製造業の醍醐味」として受け入れる一方で、若い従業員には「嫌になってやめてしまわないか」と心配になってしまうのも、優しい代表ならではの「あるある」です。