株式会社三和金属

「新しいことができる余白を持っておく」―時代の流れや環境の変化に対応し、常にお客様の満足を追求し続けます
写真右:株式会社三和金属 代表取締役 三重 慶三
会社名
株式会社三和金属
事業内容
鉄及び非鉄金属のリサイクル、精密機器の加工・組立・検査
代表者
代表取締役 三重 慶三
所在地
大阪府東大阪市衣摺5-4-5

会社紹介

株式会社三和金属は金属リサイクル業を営む企業です。製造過程で発生する金属スクラップを買い取り、選別・ストックした後、メーカーに納めています。一般的には「スクラップ屋さん」と呼ばれることが多いですが、「金属リサイクル業」と呼ばれる事業を展開しています。

同社は現社長の祖父の代から始まりました。現在の社名を付けたのが父親、そして2014年に株式会社化したのが現社長です。リサイクル部門では現場従業員と事務員合わせて4名、さらに会長と専務が在籍しています。

また、本社から約200m離れた場所に「アッセンブリーセンター」を設置し、ここではパートタイム従業員5名が働いています。ここで行っているのは、メーカーから下請けした製品のバリ取り・検査・刻印などの軽作業です。さらに、不動産事業として株式会社サンワテクノも別途経営するなど、メインのスクラップ事業とは異なる事業も、幅広く展開しています。

会社の強み・思い

三和金属の強みは、資源の少ない日本において重要な役割を担うリサイクル事業を通して、持続可能な社会づくりに貢献していることです。

相場に左右されずに安定的に供給することを重視しており、月に最大300トンの金属を供給できる体制を整えています。特に鋳造用スクラップの取り扱いに強みがあり、高品質なスクラップを鋳物メーカーに提供するというニッチな分野で確固たる地位を築いています。

「日本はやはり資源がない国なのでリサイクル材料はとても大切」と語る三重社長。「将来世代が安心して生活できる日本であってほしい。自分たちもそうやって過ごしてこられた」という感謝の気持ちと理念を大切にしています。

特に力を入れていること、課題

同社が特に力を入れているのは特殊金属の買取です。競争力のある価格で買い取り、特殊加工メーカーからの要望に即座に対応できるよう十分な在庫量を維持することに、過去10年間力を注いできました。

一方で、課題として認識しているのは人材面です。現社長は自身の経営者としての資質向上に取り組んでおり、社員がより活気よく働き、新たな人材が「この会社で働きたい」と思えるような魅力的な会社づくりを目指しています。そのために経営勉強会に参加するなど、自己研鑽にも励んでいます。

また、フランチャイズの学習塾経営や、子どもに経営を教える「あきんど塾」の取り組みなど、本業以外の分野にも挑戦しています。

将来のビジョン、経営理念

三重社長は、単なる取引関係を超えた多角的な顧客との関係構築を目指しています。価格や納期、サービスといった「一本の線」だけでつながっていると、何かの拍子にその関係性が切れてしまうかもしれません。規模や量では他社に勝てないと考え、スクラップ事業での取引はもちろん、アッセンブリーセンターでの協力や人材紹介など、「一本の線」ではなく「三本の線」でつながることで、強固な関係を築いていくことが大切だと考えています。

長期的には、社長自身がいなくても会社が存続・発展できる体制を整え、時代のニーズに応じて事業内容を柔軟に変化させながら社会に貢献し続ける企業にすることを目指しています。社長がサラリーマン時代から家業に戻ってきた最大の理由は、三和金属を存続させたいという強い思いがあったからです。「何不自由なく育ててもらえたのは三和金属があったから。親があって、三和金属で仕事をしていたから今の自分がある。会社は長く残したい」と語るように、自身の人生を支えてきた三和金属への恩返しと次世代への継承を大切にしています。

「やる仕事はスクラップであろうとなんであろうと、その時々で世の中にお手伝いできること」を大切にし、常に新しい可能性を探り続けています。将来、スクラップ事業が縮小したり取引先が変わったりしても、多角的な事業展開によって臨機応変に対応できる企業体制の構築を進めています。

社長の紹介

現社長は大学卒業後、京都の機械関係の商社で営業職として勤務した後、2012年に家業を継ぐために戻ってきました。3人兄弟の末っ子でしたが、他に後継者がいなかったため家業を継ぐことを決意。当初は叩き上げでやってきた先代の仕事のやり方と、自分の考え方の違いから抵抗もありましたが、時代の変化に対応するために「新しいことができる余白を持っておく」ことの重要性を認識し、社員の雇用や教育に力を入れてきました。

社長にとって最も楽しく、やりがいを感じる瞬間は、自分が仕込んだ取引が実を結んだときや、売上が厳しい時期に諦めずに行動した結果が現在の安定につながっていることを実感するときです。将来に向けて今取り組むべきことを常に考え、少しでも光が見えたときに大きなやりがいを感じています。

社長が大切にしていること

社長が座右の銘としているのは、日本電産(現ニデック)の永守重信氏の言葉「すぐやる、かならずやる、できるまでやる」です。特に「すぐやる」という姿勢を大切にしており、行動することで何らかの結果が生まれると信じています。じっくり考えすぎるよりも、思い立ったらすぐに行動することで、時に思いがけない成功につながることがあると実感しています。

休日の過ごし方

休日は、4人のお子さんを持つ親として「子どもと妻のタクシー」です(笑)と三重社長。「タクシーの運転手以上に走っている」と言うほど、休日は家族サービスに徹しています。ゴルフは誘われることもあるものの、自身では下手だと謙遜しておられました。

社長のおすすめ粋なお店

社長ご自身は特にグルメではないとのことですが、実家がカフェレストランを経営していたという奥様がとても料理上手なので、ご家庭での食事が充実しているそうです。

それでも強いて挙げるなら、会社近くにある日本料理「若竹」がおすすめ。料理がとても美味しいと評価されています。また、南巽駅近くのお好み焼き「来夢羅(キムラ)」も、お気に入りのスポットとして挙げられています。

若竹
https://tabelog.com/osaka/A2707/A270703/27068924/

来夢羅(キムラ)
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270405/27015784/dtlmenu/

(取材・執筆・編集/JMSO広報部)

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