辰星メタルパートナー

製造業の根幹である「切削加工」をベースに、日本の製造業界そして世界の製造業界に貢献していきます。
写真右:辰星メタルパートナー 代表 松田 典久
会社名
辰星メタルパートナー
事業内容
生産技術アウトソーシングサービス(製造現場支援・生産技術支援・技術教育支援・GX導入支援)
代表者
松田 典久
所在地
大阪府交野市倉治8丁目

会社紹介

辰星メタルパートナーは、2024年にスタートした生産技術のアウトソーシングサービスです。代表の松田典久氏は、大阪府立高専を卒業後ヤンマーで10年間生産技術に従事し、その後商社での現場改善業務を経て独立。15年にわたり金属切削・機械加工分野で培った豊富な経験と技術力を活かし、製造現場支援・生産技術支援・技術教育支援・GX導入支援を通じて、中小企業の製造現場における課題解決をサポートしています。

社名の「辰星」は、中国語で水星を意味し、代表が一白水星生まれで人とのつながりを大切にすることと、水星が金属で構成されていることから金属加工業との親和性、そして2024年の辰年に新たなスタートを切ったことに由来します。「中小企業のパートナー」として、小さくても大きな価値を提供したいという想いが込められています。

会社の強み・思い

辰星メタルパートナーの最大の強みは、15年以上にわたり金属加工・切削などの分野で積み重ねた豊富な現場経験です。代表の松田氏はヤンマーでの10年間と商社での経験を通じ、30社以上の大手企業での現場改善実績を持ちます。数十億円規模の生産ライン立ち上げから日常的な改善活動まで、素材から完成品、組み立てまでの一貫した製造プロセスを熟知し、幅広いソリューションを提供できる確かな技術力が強みです。

特に、ヤンマー時代に生産協力会社で生産性を30%向上させた経験から、中小企業の厳しい現実を目の当たりにした松田代表。人手不足で改善に手が回らない、コスト削減要求が厳しい中でも利益が上がらないといった課題に対し、「安くアウトソーシングしてみませんか?」という提案で、実践的な解決策を提供しています。

また、様々なコミュニティに所属し、幅広い人脈を構築。電気や制御など専門外の分野についても、信頼できるプロフェッショナルとの連携により、工場に関わるあらゆる課題に対応できる体制を整えています。

特に力を入れていること・課題

現在力を入れているのは、より多くの企業との接点を持つための営業活動です。優れた技術力に自信を持つ一方で、スタートから間もないサービスとして、認知度向上と営業力強化が最大の課題となっています。エンジニアと企業をつなぐプラットフォームへの参画や積極的な営業活動により案件獲得に取り組み、商社との連携や製造業専門サイトへの記事投稿、ポータルサイトの活用などを通じて認知拡大に努めています。

将来のビジョン、経営理念

「豊かで楽しいものづくり業界をつくる」ことが辰星メタルパートナーのミッションです。製造業に対する社会的認知や待遇が低い現状を変え、若い世代にとって魅力的な業界にしていくことを目指しています。

「ものづくりは好きだけど、生産技術エンジニアはしんどい」と感じる人たちの受け皿となり、楽しく働ける環境を提供していきたいと考えています。独立してフリーランスとして活動する生産技術エンジニアはまだ少数ですが、「誰でもできる」という認識を広め、生産技術エンジニアの働き方改革に取り組んでいます。

将来的には、専門分野に特化したフリーランスエンジニアとチームを組み、工場の立ち上げといった大規模なプロジェクトを受注できるような体制づくりを進めていく構想です。

社長の紹介

松田代表のコミュニケーション能力の基礎となっているのは、3歳から中学3年まで続けたバトントワリングの経験です。近畿地区大会への出場や全国のメンバーとの交流、指導の一環でのボランティア活動を経験し、多様な世代と触れ合う環境で育ったため、新しい人と会うことに全く抵抗がなく、初対面でも物おじせず人と接する力が自然と身についたと語ります。

高専卒業後は、希望していたトラクター開発部ではなく機械加工現場の生産技術部に配属されましたが、これが結果的に現在の専門性につながりました。機械系の仕事は結果が目で見て分かりやすく、切削面の改善などがすぐに確認できることに面白さを感じています。「こういうことが原因だと推測されるから、これをしたらいけるんじゃないですか?」という仮説を立てて実行し、その通りになった瞬間が最高のやりがいです。

大切にしていること

大切にしているのは「ものづくりを支えてきた先人たちへの感謝」です。製造業は日本の産業を根底から支える存在であり、GDPの20%を占める重要な産業でありながら、その価値が正しく認識されていないことを残念に思っています。

人気職業ランキングでコンサルや金融が上位を占める現状に対し、「日本の強みはものづくりや職人のところにある」と確信しています。台湾のTSMCエンジニアのように、製造業エンジニアが憧れの職業となる日本を目指し、特に若い世代に製造業の魅力を伝えることに強い使命感を持っています。

休日の過ごし方

社会人になってから始めたゴルフが大きな趣味です。祖父がトロフィーを多数持つほどの腕前だった影響で興味を持ち、現在は月1回程度のペースで楽しんでいます。ゴルフは優れたビジネスツールでもあり、海外駐在時や転職時にも大いに役立ちました。特に父親との時間を共有する良い機会となり、「親孝行になる」と実感しています。将来的にはお子様と3世代でゴルフをプレーすることが夢だそうです。

90年代の二次ブーム時代から愛好しているミニ四駆も継続中。製造業対抗大会にも参加し、カスタムパーツでの改造や軽量化など、職人的なこだわりを発揮しています。

社長のいきつけのお店

ヤンマー勤務時代に滋賀県長浜市で出会った「ブランジェリーナチュール」は、「このパン屋を超える店はないだろう」と絶賛するパン屋です。

チョコレート、チーズ、マヨネーズまで全てほぼ手作り。契約農家から仕入れる野菜を使用し、金土日のみの営業ですぐに売り切れてしまいます。無添加パン屋は作るのが大変でレパートリーが少なくなりがちですが、ここは種類も豊富で職人のこだわりが光る名店です。

製造業あるある

製造業の現場には真面目で職人気質の人が多く、集中力が高い反面、他部署との連携が希薄になりがちです。同じ敷地にいても隣の建屋で何をしているか分からないことも多く、本来生まれるはずのシナジーが失われている現状があります。松田代表は、この業界にオープンなコミュニケーションの文化を根付かせ、製造業界全体の可能性を広げていきたいと考えています。

(取材・執筆・編集/JMSO広報部)

JMSOへのお問い合わせ




業務提携や加工・製造のご相談


外注先をお探しの企業様や、加工・製造に関するご相談は、お問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご連絡ください。


お問い合わせフォームへ

06-6281-1191




入会をご検討中の方・
JMSOにご興味のある方へ


JMSOでは、大阪本部・北陸支部にて月1回、会員向けの勉強会を開催しています。ゲスト参加も可能ですので、まずはお気軽にご参加ください。


定例勉強会の詳細へ


入会に関するご質問や、現在の事業に関するお悩み・ご相談も、メールフォームまたはお電話、Zoom等のオンライン面談で承っております。どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。
※入会には審査がございます。





TOP